🏠 マルっとハカセの「不動産鑑定手法」

不動産鑑定士が使う、3つの手法と物件ごとの組み合わせ

不動産の価格は、1つの方法だけでは決まらないんだワン。鑑定士は、3つの手法を、物件に合わせて組み合わせるよ🐾

📐 3つの手法

原価法:新築の費用から古くなった分を引くハカセ

原価法「もう一度つくったら、いくら?」

考え方
今、同じ建物をもう一度建てるとしたら、いくらかかるか(再調達原価)を求め、年数や使用で古くなった分(減価修正)を差し引いて、今の価格を求めます。
得意なもの
建物の評価。
注意
立地や市場の人気は反映されにくいため、ほかの手法と組み合わせます。
取引事例比較法:似た家と比べるハカセ

取引事例比較法「似た取引と比べると、いくら?」

考え方
近隣や似た地域で実際にあった取引事例を集め、取引の事情や時期の違い、地域や個別の条件の違いを補正して、価格を求めます。
得意なもの
土地や、マンションなど、取引事例の多いもの。
注意
似た事例が少ないと、精度が下がります。
収益還元法:将来の収益から今の価値を考えるハカセ

収益還元法「将来、いくら稼ぐ?」

考え方
その不動産が将来生み出す純収益(家賃などから費用を引いたもの)を、今の価値に直して求めます。1年分の収益を利回りで割る「直接還元法」と、複数年の収益と売却価格を現在価値にする「DCF法」があります。
得意なもの
賃貸マンションやオフィスビルなど、収益を生む不動産。
注意
収益の見通しや利回りの設定で、結果が大きく変わります。
どの手法にも、得意と苦手があるワン。だから組み合わせるんだワン!

🏘 物件別の組み合わせ

主役の手法と、補助の手法は、物件によって変わります。実際の重みづけは、物件の種類・市場・目的に応じて、鑑定士が判断します。

戸建て:土地と建物を別々に評価して組み合わせるハカセ

戸建て土地と建物を別々に評価して、組み合わせる

主役土地:取引事例比較法
主役建物:原価法
参考収益還元法
戸建ての価格 = 土地(取引事例比較法)+ 建物(原価法)

戸建ては収益性が重視されることは低いため、参考価格として求められることが多いです。

マンション:位置・向き・管理状況で補正するハカセ

マンション取引事例比較法を中心に、積算価格で確かめる

主役取引事例比較法
補助積算価格(一棟を評価して配分)
参考収益還元法
積算価格 = 一棟の価格(土地:取引事例比較法+建物:原価法)× 専有部分の持分割合 × 位置別・階層別・個別の補正

個別の補正には、開口の向き、間取り、管理の状況などがあります。収益用マンションの場合は収益還元法が主役の手法となります。

オフィスビル:収益から価値を求めるハカセ

オフィスビル将来の収益を主役に、積算価格で検算する

主役収益還元法(直接還元法とDCF法を組み合わせ)
補助積算価格(土地:取引事例比較法+建物:原価法)

ビルは収益を生む不動産なので、将来の収益の見通しを軸に評価します。積算価格は、結果が極端になっていないかを確かめる役割です。

※ この解説は、一般の方に分かりやすく書いたもので、鑑定評価基準の表現とは一致していない部分もあります。鑑定評価基準についての正確な情報は、国土交通省のサイト(不動産鑑定評価基準等) ↗でご確認ください。

価格は、手法の組み合わせで見えてくるワン!

不動産の評価についてお悩みのことがあれば、お気軽に不動産鑑定士にご相談ください。

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